2013年4月8日月曜日

だれをまつ。

ももすけは来客がすき。

ニンゲンにとってはいまいましい新聞の勧誘や、休日の早い朝の宅急便や、誤って対応してしまった団体勧誘であったとしても、嬉々としてしっぽを振り立て、カラダをスリスリと見知らぬ人にこすりつける。

カレは自分が攫われるとか、捕獲されるとか、そいういう危険性に対し警戒することを知らないのだ。

僕らがお出かけして帰ってくるときはさまざま。
たぶん、足音とかで僕らと分かるのだろう。
寂しいときはちょこちょこと走りよってくるし、玄関のずっと奥のベッドの上から眠たそうな視線を向けるときもある。

ちょっと前まではいつもお迎えしてくれたのにね。
大人になっていくカレに複雑な思いを持ってしまうのです。
カレも再来月には一歳になるんだ。

我が家の近くに生息するネコちゃんたち。

例えば、八百屋の看板クロちゃんは、鋭い視線をお客にぶつけている。
理容室前のあっちゃんは気まぐれに表に出てぼんやりとしてる。
近所の駐車場のグレ子は一軒家のベランダに上り夕日を見つめている。

最近僕らと顔なじみになった、薄茶色のこ。


人にとても馴れているようでいて、五十センチ以上は近づかせない。
ニンゲンと一線をきっちり引いているようだ。

彼は人通りが多い通路の脇で、ずっとニンゲンを見ている。
僕には、誰かを探しているように見える。

落ち着かない様子で、切なそうな目線で。
だから僕はこう祈らざるをえなくなる。

ねえねえ、キミは誰を待ってるんだい?
そのヒトと早く出会えますように。
暖かい春が過ぎて、冷たい雨ふる梅雨になるまでに。




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